2日目 5月29日 黒島・新城島(パナリ)ツアー


朝6時に起きて、皆を起こし、6時半から朝食。朝食はバイキングなのだが、なかなか美味しい。家内はシェフがその場でオムレツを作ってくれるのが気に入ったようだ。ゆっくり食事をして7時半頃出発すれば8時発の黒島行きに余裕で乗れると思っていたのだが、いつものように出発が遅れ、ホテルを出たのは7時45分。離島桟橋まで走って行き、やっと間に合った。

乗船したのは安栄観光の船。往復購入すると安くなるのだが、帰りが何時になるか分からなかったので、片道だけ購入し、乗船した。定刻どおりに出港。

船は思ったより小さかった。座席数は40ぐらい。スピードも速く結構ゆれる。これでは長男は船酔いするかもしれないなと心配したが、後方に座らせたのが良かったのかもしれない、大丈夫だった。うちの家族を除くと乗客は4人でうち3人は作業着を着ており、地元の人らしい。やはりシーズンオフだからだろう。予定よりやや遅れて8時半に黒島に到着。桟橋には安栄観光が出している無料送迎のバス、レンタサイクルなどが並んでいる。到着するとおばさんがレンタサイクルの勧誘をしてきたが、丁重に断り、民宿黒島のバスに乗り込む。うちの家族以外はもう一人、30代の男性(仮称まゆげ君)が乗り込んできた。民宿黒島のお兄さんの運転で民宿黒島まで10分で着いた。

シュノーケルセットを借り、子供の着替えなどをさせているとあっという間に、出発時間の9時となった。そこから再び港に戻り、民宿黒島の船に乗って出発。

船は10mぐらいの長さの小型船で、操縦席が後方にあり、操縦席の前あたりに座った。出港して5分ほどで最初のポイントについた。船の下にさんご礁が見える。シュノーケルセットとライフジャケットを着けて次男を背負って海に飛び込んだ。


「どの辺が綺麗なポイントですか?」「丁度この船の下あたりが綺麗ですよ。1時間ほどで新城島に向かいますのであまり遠くに行かないで下さい。」


まゆげ君はスクーバなので別行動だ。

たしかに船の下あたりはスギノキミドリイシを中心にミドリイシが多かった。米原ビーチよりはミドリイシに彩りがあるかもしれないが、やはり白化したものや茶色のミドリイシが目立った。上の写真は特に綺麗なところを撮影したのだが、それでも一部が白化しているのが、分かると思う。

魚もそれなりにいるのだが、ヤッコなどは見つけられなかった。ボートが止まっている場所から50mほど離れたところでタマイタとハマクマのみを見つけた。カクレクマノミとハタゴやセンジュを探したが見つからなかった。タマイタとハマクマは勿論、カクレやハナビラなど幾らでも見れると思っていたので、意外だった。

ここは潮の流れが速く、ライフジャケットを着ていないととてもではないが怖くて子供を背負って泳げない。

あっという間に時間が過ぎた。ボートに上がり民宿黒島のお兄さんに「カクレクマノミとハタゴかセンジュを見たかったんですけど、見つかりませんでした」というと「ここにもいるけれど見つかりにくいところにいるから」と言われた。

更に30分ほど船にのりついに新城島の上城島に到着した。ここでは桟橋の近くで防波堤を作っており、果たして珊瑚が綺麗なのか疑問に思った。それを口にすると民宿黒島のお兄さんは「ここは潮通しがよいのでビーチからすぐでも珊瑚が綺麗ですよ」との答えだった。

すでに11時半近くになっており、おなかがすいたので早速弁当を食べた。正午頃食事が終わると民宿黒島のお兄さんが島内探検に連れて行ってくれるという。パナリは住民が5人で島内を勝手に歩き回るのはNGとガイドブックに書いてあったので、島内を良く知っている彼の案内は面白そうだと思い、付いていくことにした。

最初港の横の小山に上り海を眺める。船からも見えた美しいエメラルドグリーンの海だ。

その小山を下って小さな砂浜を経由して、集落に入っていく。木陰で3人の老女がお祈りをしているようだ。子供に静かにしろと小声でささやく。集落の小道(メインストリート?)は綺麗に清掃されている。塀は珊瑚を腰ぐらいの高さまで積み上げて作られている。人口は5人だが、住居は10以上ある。それらの家に週末だけ帰ってくる人がいるそうである。島民は結束が強いそうだ。民宿黒島のお兄さんは黄色い屋根の大きな家の外にいたおじいさんに「xxxx」とよく分からないことばを掛けている。どうやらこの土地の言葉のようだ。彼はここの住人と親しいようだ。奥に進んでいくと人魚神社が見えた。ガイドブックに立ち入ってはいけないと書かれている所だ。そこに巫女さんのような格好をした人を先頭に3人が入っていく。民宿黒島のお兄さんにガイドブックにかかれていたことを話すと「神社にはこれ以上近づかないから大丈夫」と分かったような分からないような答えが帰ってきた。

民宿黒島のお兄さんは神社の反対側の雑草が沢山生えた土地に入っていくとヤギがいた。立派な角を持つヤギだ。その辺のツタをもいでヤギに差し出すと旨そうに食べた。子供達にもやって見たらと言う。子供達が差し出したつたもヤギは旨そうに食べた。
私はそろそろ時間が気になりだしてきた。もとの道に戻ると海が見えた。と先ほどの黄色い屋根の大きな家に住むおじいさんが、声をかけてきた。寄って水を飲んでいけと言っているようだ。

民宿黒島のおにいさんはどうやらここの老人夫妻と仲が良いらしい。「久しぶり」と言って会話が弾む。民宿黒島のツアーは1週間以上なかったらしい。この家は設備の問題で民宿のライセンスはないが、外部の人を宿泊させてくれるとのことだ。こんなところに泊まったら不思議な間隔が味わえるかもしれないなと思いながら、話が弾んだ。20分ぐらい話していただろうか。おじいさんからヤギの角を子供が借りて写真を撮り、挨拶をして海に戻った。

時間は既に12時半を過ぎていた。1時半にはこの島を出るということなので、急いで準備をして次男を背負って海に入った。

30mぐらい沖に行くとミドリイシが現れる。黒島沖で見たよりも気持ち色彩が豊かという感じだ。しかし、ここも白化の影響が強く出ており、手放しで感動というほどではない。また魚も少ない気がした。ここでもカクレを探したが、ハマクマとタマイタばかり目に付いた。サンゴヤドカリは全く見当たらない。あっという間に1時間がたち、民宿黒島のお兄さんが桟橋から「時間ですよ!」と叫んでいる。


我々がシュノーケリングをしている間、長男だけは海に入らず貝殻をスーパーのビニール袋一杯に集めていた。「こんな重いのを誰が持って帰るの」と言ったら次男と2人で必死にボートまで持って帰ろうとする。子供は面白い。

さすがに疲れて帰りの船では皆無言だった。そのまま黒島へ戻った。まだ午後2時過ぎだ。民宿黒島は仲本海岸から徒歩5分ぐらいなので、仲本海岸で遊んでから帰っても良かったのだが、疲れていることと、明日も来る予定だったので、急いでシャワーを浴びて着替え、2時50分の八重山フェリーで石垣島に戻った。

ホテルに戻ると子供達はプールに入りたいと言う。彼らは知らない生物が沢山いる海より何もないプールが安心できて楽しいのだ。子供がプールで遊んでいる間、プールサイドで明日のスケジュールを考えていた。

明日の仲本海岸は午前中の干潮時間は楽しいと思うが、午後はどうだろうかと思った。むしろ潮が満ちた午後は白保に行ってみるのはどうだろうかと自問した。朝8時の船で黒島へ行き、午後12時40分の船で戻ってくると石垣島着は午後1時10分頃だ。それからホテルに戻ってレンタカーで白保まで20分程度。なんだかんだ言って着くのは2時ごろだろう。それから2時間ぐらいシュノーケリング。そしてホテルに戻って風呂に入って、レンタカーを返して空港へ。ん〜、なんか忙しいスケジュールだな。それよりも仲本海岸でのんびりした方が八重山旅行らしい。

ところが家内に白保の話をすると行って見たいと言う。やっぱりうちの家族は貧乏性で八重山時間で過ごすのは無理なのかな。北半球最大のアオサンゴ礁というのが気になるようだ。早速プールサイドから民宿マエサトに電話をする。ところが明日の出港は1時半で1時には集合して欲しいとのこと。1時に戻ってくるには10時xx分の船で戻ってこなくてはならず、これでは全く仲本海岸を楽しめない。さすがにこれでは困るのでShunさんも使った民宿船着場に電話をする。ここの御婆はちょっと癖があるが、面白い。最初は午後1時に出発と言っていたのが、私が事情を説明すると2時でも2時半でも良いということになった。だが値段は大人3000円、子供1500円、シュノーケリングセット1000円だという。マエサトは大人2000円、シュノーケリングセット1500円なので、若干高いが、時間の融通が利きそうだったので、予約した。

子供達は後からプールに入ってきた小学校高学年の女の子2人に遊んで貰っている。そろそろ風呂に入って夕食を食べに行こうと嫌がることも達を風呂に連れて行った後、あっさりしたものが食べたいというので、ホテル1階の郷土料理「ひるぎ」へ。ここでも持病のため八重山そば。まずまずの美味しさ。家族はてんぷらや石垣牛などを食べた。ぜんぜんあっさりしたものじゃないじゃん。

明日は早くもこの旅行の最終日だ。


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