3日目 5月30日 黒島仲本海岸と石垣島白保海岸

<3日目 5月30日>
昨日と同様に6時に起きて、家族を起こし、6時半から食事。ホテルをチェックアウトし、大きな荷物をレンタカーに入れると、いつものことながら今日もホテルを出たのは7時50分前。またしても駆け足で離島桟橋へ向かう。今日は帰りの船も12時40分の安栄観光と決まっているので、往復チケットを購入した。昨日までの天気は日も差すが、雲も多いという感じだったのだが、今日は快晴だ。とにかく暑い。

船の中を見回すと今日は私達の家族以外は観光客がいない。うちの家族以外3人乗っているがどうやら昨日と同じ人々のようだ。

黒島に到着すると安永観光の無料送迎バスに乗る。安永観光の高速艇に乗ってきた人だけ無料。八重山フェリーできた人は片道300円払って、バスを使うか、レンタサイクルとなる。歩くと30分以上かかると思う。

9時前に仲本海岸に到着すると既に潮が引いていた。今日の干潮は11時17分なのだが、潮が引くのは早い。早速岩陰にシートを引き、準備をする。家内は民宿黒島に忘れ物がないか確認しに行くといい、子供達は今日は砂遊びがしたいというので、一人でアウトリーフに向かって歩いていく。うちの家族以外には男性2人がいたが、海には入らないようだ。


岸からアウトリーフまで100m近い。干潮前だからか分からないが波が強い気がする。しかも周りに自分以外いないので、ちょっと飛び込むには勇気がいる。今日はフィンも持っていないし。

結局怖くなって、タイドプールに戻ってきた。タイドプールの中でも足が着かない場所もある。海に向かって左側にサンゴが多い気がする。特にウスコモンが多い。エッジがパープルのものが、沢山ある。凄い。スギノキも多いが白化しているものも多い。




一度海岸に戻ると子供達が、ヤドカリを見つけたと言って、目の前の水溜りを指差した。水溜りは直径3,40cmで深さは1,2cmぐらい、干上がってしまわないのが不思議なくらいの大きさの水溜りだ。いわれて見るとそこに6匹も同じ種類のやどかりがいる。「これって家族?」と長男が聞くので、「たぶんね」としか答えられなかった。てっきりホンヤドカリだと思っていたのだが、眼が青いし、足がうちにいるユビワサンゴヤドカリに似ていたので、全て持ち帰ることにした。その後タイドプールで貝殻の綺麗なヤドカリを見つけたのだが、それも同じ種類だった。(結局帰宅後にpoeさんのところで調べて見ると、シロサンゴヤドカリと分かった)


魚はモンガラカワハギが目に付いた。大きさは10cmぐらいの小型のものから6,70cmの大型のものまでいた。こいつらは随分餌付けに慣れている様で、私が何も持っていないのを怒るかのように、軍手の上から噛み付き、私に「何か持ってないの?」と聞くように私の目を見る。「痛いな、持ってないよ」と呟いて、つかもうとすると驚いてさっと逃げていく。ブダイや大型のチョウチョウウオもいた。


アオヒトデも見つけた。アオヒトデは小さいものがあれば持ち帰りたいと思っていたのだが、30cmちかいものが5,6個いたが、小さいものは全く見つけられなかった。

ウツボやウミヘビもいた。


ここでもハマクマとタマイタは見たが、カクレは見つけられなかった。ガイドブックにはいるようなことが書いてあったので残念だ。空家のセンジュも見た。やはりカクレは乱獲で数が減っているのだと思った。

家内も途中から追いついて2人でもう一度アウトリーフへ向かったが、やはり怖いということで、タイドプールで遊ぶことにした。時々、海岸を見て子供が砂で遊んでいるのを見ていたのだが、長男がこちらに向かっているのが見えた。呼んでいる様なので戻って見ると、長男が怒っている。どうやら野生のヤギとカラスに襲われたらしい。ヤギは餌を求めてよく海岸に出没するようだ。次男は泣きながら逃げてしまい、長男も呆然とヤギとカラスを見ていたようだ。幸い荷物のチャックはしっかり閉じていたので、食べ物の被害はなかったのだが、シートにヤギの小便を掛けられたと長男は怒っていたが、同時に自分が追い払ったと言って得意満面だった。下手に応戦しなくて良かったと思う。

その後家族でシュノーケリングを楽しみ、あっという間にお昼近くになった。その頃にはタイドプールに20人近くの人が集まっていた。うちは12時40分の船に乗るため、安栄観光のバスが来るのを降りた場所で待っていた。そこは売店の前なのだが、子供がカキ氷を食べたいという。家内はヤギを追い払った長男にご褒美を買ってあげろというので、店を覗くが誰もいない。そこには「店主がいないときはご自分で商品を取り代金はここに入れてください」というメモが小銭入れの缶の上に張ってあった。

「カキ氷の機械の動かし方が分からないから、もう少し我慢しなさい」というとその店の横でアイスを食べていた30才前後の若者と女性2人が、「こんなの簡単ですよ」と勝手に店に入り、カキ氷を作ってくれた。長男はとても嬉しそうにカキ氷を貰い、私はお金を缶に入れた。こういうのんびりしたシステムって八重山らしいと思った。彼らにお礼を言っているとバスが来た。この店の店主が安栄観光の無料送迎バスの運転手を兼ねていた事にやっと気がついた。

バスに乗って無事に定刻どおりの船に間に合い、ホテルに止めてあったレンタカーで白保の民宿船着場に向かう。車で20分ということだったが、道に迷った結果、2時前に着いた。うちの家族だけかと思ったら他に男性2人が待っていた。

急いでレンタルしたフィンなどを持って船に向かう。船を操るのは20代半ばぐらいの若者だった。船はグラスボートになっており、シュノーケリングをする男性2人以外にも老人が一人乗っていた。ここは満潮時でないと船を動かすことが出来ない。満潮時でも結構水深は浅く、サンゴを傷つけてしまいそうな感じである。

最初のポイントに着くとその下はブルーのスギノキ林となっている。これは凄い。これだけでも見に来る価値はあるだろう。そのスギノキの根元の方は苔むしており、これはエルニーニョ以降こうなってしまったそうだ。エルニーニョ以前はさぞ綺麗なスギノキ林だったろうと思い、今でも十分に綺麗だとも思った。仲本海岸ほどではないが、ウスコモンの群生もすごい。


長男が呼ぶ声が聞こえたので、顔を上げると「ここに一杯クマノミがいるよ!」と叫んでいる。次男を背負いながら急いで行くと、そこにはタマイタとハマクマノミ城があった。多分30匹ぐらいはいるのではないだろうか。一番大きなメスが、こちらを見て威嚇してくる。長男が「凄いね、凄いね」と連発していた。ここでもカクレを探したのだが、やはりいなかった。


次のポイントはアオサンゴと黄色のユビエダハマサンゴの群生が見所だ。両方ともエルニーニョの影響を感じさせないくらい素晴らしい。アオサンゴもユビエダハマサンゴも他のポイントでは全く見れなかった種類なので、それだけでもここに来る価値はあると思う。写真では見たような色が出ていないのが残念だ。アオサンゴのアオも淡い色なので上手く写らなかった。


ここでカビの生えているパンを渡された。どんどんどんどん魚が集まってくる。でバなどのスズメ類は勿論、食用になりそうな魚たちも集まってくる。子供達はこれが気に入ったようだ。でもこんなに沢山上げていたら水がにごるのになと思ってしまうのは閉鎖環境の水槽をキープしているアクアリストゆえだろうか。

ここでもあっという間に時間がたち、帰りのボートの中では子供達も「楽しかった」を連発していた。

民宿船着場に戻り、簡単なシャワーを浴びて、おばさんから子供達と一緒にアイスと島バナバをご馳走になった。島バナナは小さいのだが、とても甘くて美味しくて驚いた。子供がサンダルを片方ずつ船の上に忘れてきてしまったので、記念にサンダルを置いてきた。これでまた次に来た時も憶えていて貰えるかな。

その後急いでホテルに戻り、ホテルの大浴場に入った。シュノーケリングばかりやっていたため、足の裏側が焼けていて、既に大分痛かった。

風呂に入ってすっきりした後、ホテルでお土産を買い(キャンペーン中で送料無料で宅配便で送ってくれた)、車を返して、6時には空港についた。那覇での乗り継ぎ時間が20分しかないので石垣空港でまたまた八重山そばを食べた。ここも美味しかった。帰りの飛行機の中では皆が心地よい疲れとともに眠りについた。


あとがきへ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送