「イソギンチャク飼育についてのアンケート」番外編
〜カクレクマノミとイソギンチャクの組み合わせ結果分析〜
投票総数630の内訳はシライト198、チクビ81、タマイタ137、サンゴ94、イボハタ102でした。シライトとタマイタが比較的入手しやすいからかもしれませんが、その人気が伺えます。
共生容易度(カッコ内は「入った」という回答の合計)
タマイタダキ (77%)
サンゴ (64%)
シライト (60%)
LT(58%)
イボハタゴ (42%)
チクビ (44%)
サンゴが59%から64%に上がり、62%から60%に下がったシライトと順位が逆転しました。またLTのサンプルが28まで増えたので、リストに入れました。共生容易度も58%とまずまずでした。基本的にはサンプル数が増えても結果は殆ど変わりませんでした。
あなたのカクレはシライトに入りましたか? |
入らなかった |
81 |
(40%) |
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1週間で入った |
86 |
(43%) |
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1ヶ月で入った |
25 |
(12%) |
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半年で入った |
6 |
(3%) |
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計198 |
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198ケース中入らなかったのは40%(=60%は入った)とタマイタとサンゴに続いて3番目に少なく、今回アンケートを募集した5種類のイソギンチャクの中ではカクレが共生しやすい種類と言えるようである。面白いのは他の種類が「1ヶ月で入った」「半年で入った」という回答が合わせて10%以下なのに、シライトはこの2つの回答の合計が15%もあると言うことである。つまり他の種類では1週間以内に共生しなかったらもう共生する殆どないのに、シライトの場合は1週間で入らなくても半年ぐらいは我慢する価値があるということである。逆に見れば1週間で共生したのが43%と少なく、5番人気のイボハタ(37%)と変わらない。共生するかもしれないが時間がかかることも多いと言えよう。
あなたのカクレはチクビに入りましたか? |
入らなかった |
46 |
(56%) |
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1週間で入った |
27 |
(33%) |
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1ヶ月で入った |
4 |
(4%) |
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半年で入った |
4 |
(4%) |
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計81 |
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81ケース中入らなかったのが56%と今回アンケートを募集した6種類のイソギンチャクの中では58%のイボハタと並び相性が悪いようだ。うちでも当初カクレは入らなかったが、数ヵ月後苛めにあったカクレチビがハタゴを追い出されたときに、やっとチクビに入った。3月の集計時には74%が入らなかったとの回答だったが、それが56%(5月でも54%)まで減り、こんなものではないかと思う。チクビはショップではシライトとして売られていることが多いのでくれぐれも間違えないように気をつけたい。
あなたのカクレはタマイタに入りましたか? |
入らなかった |
32 |
(23%) |
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1週間で入った |
96 |
(70%) |
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1ヶ月で入った |
5 |
(3%) |
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半年で入った |
4 |
(2%) |
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計137 |
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137ケース中入らなかったのは23%(=77%が入った)と今回の6種類の中では一番人気。しかも1週間で入ったケースが70%と共生する早さも早い。今回の6種類の中ではカクレとの相性は一番であろう。投票総数では入手しやすいシライトにやはり負けたが、2番人気である。うちでも導入初日から入ったし、ハタゴを入れるまではずっとタマイタに入っていた。
あなたのカクレはサンゴイソギンに入りましたか? |
入らなかった |
34 |
(36%) |
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1週間で入った |
58 |
(61%) |
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1ヶ月で入った |
1 |
(1%) |
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半年で入った |
1 |
(1%) |
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計94 |
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94ケース中入らなかったのは36%(=64%が入った)と2番人気だ。また、1週間で入ったのは61%とタマイタに続いて直ぐに共生しやすい種類と言えるだろう。タマイタより入手しやすいように思うが、投票総数はタマイタの3分の2なのは何故だろう。
あなたのカクレはイボハタに入りましたか? |
入らなかった |
60 |
(58%) |
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1週間で入った |
38 |
(37%) |
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1ヶ月で入った |
1 |
(0%) |
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半年で入った |
3 |
(2%) |
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計102 |
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102ケース中入らなかったのは58%(=42%が入った)と今回の6種類の中では一番相性が悪い。イボハタは刺胞毒が強いため、その刺胞毒に慣れるのに時間がかかるため、共生するのに時間がかかるという認識だったが、実際は時間をかけても共生しないことが多いようだ。
あなたのカクレはロングテンタクルに入りましたか? |
入らなかった |
12 |
(42%) |
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1週間で入った |
13 |
(46%) |
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1ヶ月で入った |
3 |
(10%) |
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半年で入った |
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(0%) |
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計28 |
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4月19日から回答を募集し始めたため、回答数が一番少ない。4ヶ月募集しても28ケースというのはやはり飼育者も少ないということだろう。しかし、28ケース中入らなかったのは42%(=58%が入った)と相性としてはまずまずのようだ。色彩豊かなものも多く、外国産で在りながら砂地に居るため採集しやすく、薬物採集の被害にあっていないようなので、選択肢の一つとしてはよいのではないだろうか。
5月13日時点での分析
3月13日時点での分析
2004年8月21日記