ペアリング

うちの場合、特別に何かしたわけではありませんでした。おしまい。では話にならないので、幾つか条件を挙げるとすると。

・健康な個体であること
 うちのカクレクマノミは全て沖縄産で、のお任せセットに入れてもらったものです。クマノミ類を含むスズメ類は本来とても丈夫な魚なのですが、インドネシアやフィリピンなどから送られてくる個体は相当乱暴な扱いを受けているらしく、輸送のダメージを受けている個体が沢山居ます。ダメージを受けている個体がすぐに峻別できればいいのですが、簡単ではありません。ですから沖縄産の個体、或いはなどで扱っているブリーディング(養殖)個体がお勧めです。


・若い個体であること


 クマノミ類は、ファミリー(同一集団)のうち、メス、オスになれるのは1匹のみで、残りは中性です。クマノミ類はメスが「ボス」でメスに万一のことがあった場合、ファミリーのNo2であるオスがメスに性転換します(これは例外もあるようです)。そして、中性集団のうち一番力のある個体がNo2である「オス」になることができるわけです。(メスからオスへまたオスから中性への性転換はありません。)これは逆に言うと小さな個体が、必ずしも若いというわけではない、ということになります。なぜなら弱い個体は年齢を重ねても餌がなかなか回ってこないため、大きくなれないわけです。したがって本当に若い個体を探すとしたらブリーディング(養殖)個体が一番良いと思います。ただ、値段はふつうの外国産のクマノミの2倍から4倍ぐらいします。
 ちなみにクマノミ類が大人になる(=性転換するまでに成熟する)には1〜2年程度必要といわれています。

・ひとつの水槽に1ペアが望ましい


 同じ種類であればひとつの水槽の中でペアになれるのは2匹だけです。例えば同じ水槽でカクレペアが2組できることはありません。もしメスを2匹以上入れた場合、どちらかが死ぬ(ぐらい)までの激しい喧嘩となります。


おすすめは
2〜3cm程度の沖縄産のクマノミを2〜4匹(できれば2匹のみ。理由はペアができるとペアはペアになれなかったクマノミをいじめるから)一度に購入し、自分の水槽の中でペアになるのを待つことです。天然ペアはメスがすでにその種では最大に大きくなっている(それだけ大きくなっていなければ集団の中でメスになれない)ため、大きすぎてあまり私の趣味ではないことと値段も普通に買う倍以上するため、あまりお勧めしません。また、天然ペアは年齢的にもすでにある程度年をとった個体が多いと思います。勿論天然ペアならではのメリットもあると思います。例えば購入から産卵までの期間が短くてすむであろうことなどです。これは趣味の問題なのですが、はやはり私は最初から大きいのはちょっとと思います。

すでに自分の水槽に1匹居て、ペアとなるものを買おうとするときには、すでにいるクマノミはメスになっている可能性が高いので、それより小さいクマノミを入れなくてはなりません。つまり入れるときは中性でこれからオスになるような個体を入れるわけです。もしすでにいるクマノミより新たに大きい個体を入れた場合、ペアにならない可能性が極めて高いと思います。それは体が大きい方がメスになるのに、体の小さい方がすでにメスであるわけですから、メス同士で喧嘩にならざるを得ないわけです。

うちではカクレの他に、セジロと(ブラック)クマノミをそれぞれ2cmぐらいの小さい個体のときに2匹づつ購入しました。いづれも産卵はしていませんが、同じぐらいの大きさのものを買ってきたにもかかわらず、わずか半年余りではっきり個体の大きさに差が出来ています。2組ともすでにとても仲がよく、すでにペアになっていると言って良いと思います。経験数としては多くありませんが、これまでの経験からは水槽の中でペアにするのは難しくないと思います。


ペアになったとどうやって分かるのか
ではどんなことからペアになったと判断できるのでしょうか。まず2匹同時に投入すると暫くはいつも喧嘩をしています。口と口とでかみ付き合うような激しいものではありません。それによりどちらが強いかを確認しあうようです。順列が決まると喧嘩をしなくなります。そして寝るときに一緒の場所で寝ていたら、ペアになっていると思います。早いときで数週間、遅くとも数ヶ月で決着します。イソギンチャクが入れば同じイソギンチャクで寝ます。イソギンチャクの大きさにもよりますが、通常はペアでひとつのイソギンチャクを住処とし、ペア以外のクマノミはイソギンチャクから極力排除されます。うちではカクレペアと一緒に寝ることを許されているのはペアと一緒に投入した中性1匹だけです。あとから投入した小さめのカクレはハタゴで寝ることは許されず、シライトで寝ています。

ペアになってからどれくらいで産卵をはじめるのか
これは分かりません。うちの場合は投入してから6ヶ月目に最初の産卵がありました。何年も同じペアで飼っていて突然産卵を始めたというのも良く聞きます。要はペアが落ち着けたと思ったときなのだろうと思うのですが、それがどれくらい経ってからなのかは分かりません。


人工繁殖で同じ親から生まれた子供をペアにして、更に子供を生ませたときに奇形などの心配はないか
これはReef Centralの掲示板で聞いてみました。フロリダでクマノミを含む海水魚の養殖をしているプロのブリーダーから返答がありました。彼によると「遺伝子学的には新しい血を加えるのが望ましい。しかし、同じ親から生まれた子供で更に繁殖活動をさせてもすぐに奇形が生まれることはない。奇形が生まれ始めるのは、子供の子供の子供(F3)からである。したがってF3に新しい血を加えてやればいい。ただ現実的にはクマノミの産卵期間が長いため、最初の親と一緒に飼っていれば、その子供達が親になることはないので、そのような心配は無用である」とのことでした。もし今のペアから子供を育てることに成功したら是非その子供同士に産卵活動をさせてみたい。


T.カクレクマノミの繁殖方法
ペアリング
産卵
孵化の準備
稚魚をすくう
稚魚の世話
失敗の分析

U.カクレ繁殖記
それぞれの孵化ごとの成長記録

V.リンク集

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